ハイキング同好会10月例会富田林市寺内町 (じないまち)のご報告をいたします。 10月19日(土)に実施した例会では、嬉しいサプライズがいくつかありました。先ず、予報では雨模様とされていたにもかかわらず晴天に恵まれたことです。晴雨兼用の傘が役立ちました。次に、近鉄富田林駅の改札を出たところで、偶然、秋祭礼のだんじりに遭遇したことです。法被ではなく、見たこともないような赤を基調としたカラフルな衣装を身にまとった大勢の若者たちが威勢よく、賑々しくだんじりを曳いていく様は迫力満点でした (新堂青年団のようです) 。そして、当日飛び入り参加の暫くお休みされていたメンバーと無事奇跡的に(?)合流できて大部分ご一緒出来たことです。
さて、今回散策した寺内町の歴史は永禄(1558-69)初年頃に遡り、安土桃山時代に京都の興正寺の上人が富田の荒れ地を購入し町作りをしたのが始まりとされています。ここは東高野街道、富田林街道などが交わる交通の要衝であり、石川流域で収穫される米、綿、菜種などの農作物と良質な水に恵まれたことから、近世以降、南河内随一の商業地として発展したそうです。今も、寺内町には往時を偲ばせる17世紀中ごろから明治にかけての町家が多く、個々に文化財としての価値の高いものがあります。また、町そのものが1997年10月、大阪府唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
私たちは、地図を片手に、白壁の連なる電柱のない石畳の道を歩きながら、「あっ、PL教団の巨大な白い塔が見える!」などと言いながら趣のある町並みの景観楽しみました。
まず、訪れたのは重要文化財「旧杉山家住宅」です。杉山家は町創立以来の旧家ですが、17世紀後半に造り酒屋として成功し、その後永く繁栄したそうです。大きなお屋敷で、現存する主屋は1747年頃ほぼ現状の形に整ったそうで、ゆっくり時間をかけて鑑賞しました。
そして、二上山から葛城山、金剛山へと続く山並みが一望できる寺内町センターで持参のお弁当をいただきました。日本晴れの空の下、美しい眺めでした。その後、永禄3年(1560年)に京都・興正寺第14世証秀上人が創建した興正寺別院にお詣りしました。ひとりひとり、お線香をあげて合掌しました。その後、日本の道百選に選定されている道などを通りながら帰途につきました。ここかしこに、古い町家を利用した手作り陶芸や伝統工芸品の工房、土産物の店、喫茶店などがありましたが、すべて周りの景観に溶け込むような店構えでした。
集合した近鉄南大阪線の阿部野橋駅で解散し、その後有志数名で打ち上げをし、感想などを話し合いタイムトリップしたような散策の余韻に浸りました。
次回の例会は、12月21日土曜日を予定しています。詳細は未だ決まっておりませんが、ご興味のある方は是非ご参加ください。お待ちしております。
写真提供:脇地さん、村本
お問合せ先:fumiko.muramoto1@astrazeneca.com
(村本史子記)
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