ハイキング同好会 2023年3月例会 : 今なお存在感を保つレトロ建築を巡り、北浜から本町を散策 ~ 明治末期から昭和初期にかけて造られたノスタルジックな雰囲気を醸し出すヨーロッパの建築様式を取り入れた近代建築は健在 ~

 ハイキング同好会3月例会のご報告です。3月18日10:30、大阪市北浜の大阪証券取引所ビル1階のロビーで総勢7名が集合し、堺筋を南下するコースで曇天の中散策をスタート。
 まず、北浜1丁目にある明治45年築の北浜レトロビルヂングを訪れました。この建物は英国グラスゴー派の影響を受けており、国の登録有形文化財となっています。現在は1階に英国風ケーキ・紅茶雑貨ショップ、2階に本格的な英国式アフターヌーンティーが楽しめるティーサロン「北浜ロマン」があります。ユニオンジャックやゴールドのティーポットなどが目を引きます。

 次に訪れたのは今橋2丁目にある大正11年築の新井ビル。こちらも、国の登録有形文化財であり、現在もテナントビルとして使用されており、1階には人気洋菓子店「五感」があります。古典様式を残しつつ、モダンで軽やかな佇まいが、今も多くの人々に愛されているそうです。

 更に歩を進めると、高麗橋2丁目にある昭和2年築の高麗橋野村ビルが見えてきました。野村財閥最初の貸しビルで、現在はサンマルクカフェが1階に入居しています。

 そして、わたくしたち皆に縁の深い道修町に近づくと、1丁目にある明治36年築の旧小西家住宅(薬種問屋小西儀助商店)に到着。こちらは近代大阪の町家を集大成した和風建築とされ、国の重要文化財に指定されています。

 堺筋を西に横切り、久しぶりに「神農さん」にお参りした後、道修町を歩きましたが、今は製薬会社のビルも様変わりで時の流れを痛感しました。ひときわ異彩を放つビルがありました。旧藤沢薬品工業の本社ビルの跡地に建設された日本圧着端子製造株式会社の本社ビルだそうですが、国産杉による木格子で覆われています。驚きました! その後、コーヒーショップで一休みし、暖まりました。「もっちり桜どら焼き」、美味しかったです。

 元気になったところで、伏見町1丁目にある昭和2年築の芝川ビルへ。このビルも国の登録有形文化財で、南米マヤ・インカの装飾を纏っています。現在は1階にパブリックバーやショコラティエなどが入居しています。

 前列左から児山さん、門脇さん、村本、佐々木さん、佐藤さん: 後列左から釜坂さん、脇地さん

 集合写真を撮り、三休橋筋へ。南下する途中高麗橋2丁目にある昭和5年築の日本基督教団浪花教会で歩みを止めました。この建物はヴォーリス建築事務所の指導のもと、設計・施工されましたが、ステンドグラスを通して柔らかな光があふれる礼拝堂だとのことです。

 さらに南下すると、備後町2丁目に昭和6年築の綿業会館(綿業倶楽部)が威風堂々。こちらも国の重要文化財に指定されており、昭和初期の近代建築の日本を代表する施設として数多くの国際会議の場として利用され、昭和7年にはリットン卿を団長とするリットン調査団が来館するなど、戦前の日本外交の舞台となったとのこと。有料の館内見学も可能なのですが、当日は「休館日」でした。ぴえん(涙)。

 ガス灯やブルー地に白でThank youと書かれたバナーが両側に設置されている三休橋筋を西に曲がったところにあるイタリアンレストランで、打ち上げを兼ねた昼食。お料理も、冷たいビールの一口目もとても美味しかった。。。それぞれ思い出のある地区を散策した感想などを話し合いあい、幸せな気持ちでお開き。最寄りの御堂筋線の本町駅で解散しました。いつものことながら、夜は心地よい疲れから、ぐっすり眠りました。

 次回の例会は2023年5月20日(土)を予定しています。興味のある方は是非ご参加ください。お待ちしております。

写真提供:脇地さん、佐々木さん
お問合せ先fumiko73506@gmail.com
(村本史子記)

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