1月20日(土)に実施した新年初のハイキングのご報告です。目的は近鉄奈良駅から北東へ約2キロにある般若寺に咲き誇る3万本のスイセン(水仙)の鑑賞、のはずでした。般若寺は飛鳥時代に創建されたと伝わる古刹で、とくに秋のコスモス寺として有名ですが、冬のスイセンも含め四季折々の花が美しい関西花の寺二十五番霊場の17番札所としても知られています。10時過ぎに近鉄奈良駅に集合し、極寒と降雨への懸念から事前に当初の予定を変更し駅前からバスで般若寺に向かい、バス停で7名全員が揃いました(おひとり先行されました)。於保さんは久々のご参加で、今回ご一緒できてとても嬉しく思いました。坂道を少し上ったところに拝観料徴収門があり、期待を膨らませて境内に入ったのですが、スイセンは殆ど咲いておらず、そのなんとも寂しい風情に「唖然」!
とはいえ、由緒あるお寺ならではの、見どころも。。。楼門(二階造りの門)としては日本最古の作例である今は締め切りの楼門(鎌倉時代、国宝)、笠塔婆(鎌倉時代、重要文化財:重文)、一切経蔵(鎌倉時代、重文)、八字文殊菩薩騎獅像(鎌倉時代、重文)、十三重石宝塔(鎌倉時代、重文)、本堂(江戸時代、県文化財)等。暫く個々に邸内を散策したのち、駅に向かって往路につきました。
集合写真‐左:本堂の前で;上段左から釜坂さん、脇地さん、中段左から児山さん、於保さん、下段左から村本、佐々木さん、上野さん / 右:十三重石宝塔を背にして
向かいにある明治19年創業の植村(U)牧場の牛舎の屋上には実物大のホルスタインの像が。なにやら凛々しい。歩を進めると、瀟洒なロマネスク様式の赤レンガ造りの門が見えてきました。江戸時代からの奈良奉行所の流れを組みながらも、司法の近代化を掲げて造られた「明治五大監獄」として、唯一原形を保っているいる国の需要文化財「旧奈良監獄」(元奈良少年刑務所)です。当施設のうちホテル部分を運営する星野リゾートが施設を改装して2026年春に日本初の監獄ホテルとして同社の最高級ブランド「星のや」のホテルを開業する予定です。改装工事が進行中でした。
道なりに佐保川ではサギを発見したり、聖武天皇佐保山南陵があったり。。。駅に近づくと奈良女子大学。その前身は1909年に開校された「奈良女子高等師範学校」であり、1949年に大学として発足。写真にある記念館、守衛室と正門が1994年に国の重要文化財に指定されています。濃淡の青磁色で統一された色調は瀟洒な西洋建築の基調を成すものと感じました。
そして、近鉄奈良駅の近くにあるHOTEL花小路館内の櫃屋での打ち上げを兼ねた午餐は、なごみ膳! 冷たいドリンクでのどを潤し、その名の通り和やかな雰囲気で美味しいお膳に舌鼓を打ちながら、しばし歓談しました。終了後、各自帰途に就きました。
次回の例会は2024年3月16日(土)を予定しています。興味のある方は是非ご参加ください。お待ちしております。
写真提供:脇地さん、上野さん
お問合せ先fumiko73506@gmail.com
(村本史子記)
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