第2回はインド編です。
2020年2月ANA便でニューデリー空港に入りました。(コロナ禍が始まる直前の駆け込み旅行でした)今回もツアー旅行で、定番のゴールデントライアングル(インド北部に位置するニューデリー・アグラ・ジャイプール)を回る行程です。まずはニューデリー観光です。フマユーン廟(ムガール建築の傑作と言われている美しいモスク)、クトゥプミナール(イスラム教がヒンドゥー教に勝利したことを記念して建てられた塔)、ガンジー博物館(名前の通りガンジーにまつわる展示がされています)等市内を回りましたが、一番驚いたことは人の多さです。多くの人が建物の前に集まっていたのでガイドさんにお聞きしたら、その建物は公立病院で診察料が安いので多くの人が集まっているとのことでしたが、集まっているより溢れているとの表現が合うほどの多さでした。
ニューデリー観光の後は高速道路を利用してジャイプールに移動しました。高速道路で何と象が悠然と歩いていました。家畜用で仕事帰りだそうです。また時には家畜の牛の横断で車が止まることもあるようです。インドは車より動物優先の社会なのですね。ジャイプールではまず小高い丘の上に聳える「アンベール城」に向かいました。「アンベール城」は中世インドの贅を尽くした城で、麓から城までの道幅が狭くバスは禁止となっているためジープか象を利用します。城内には世界で一番美しい門といされる「ガネーシャ門」や壁や天井に鏡が使用された「鏡の間」、幾何学模様の庭園等があります。ジャイプールの旧市街はピンク色に染まった街並みで、その中でも風の宮殿と呼ばれる「ハワーマハル」は鮮やかなピンクが印象的な建物です。ジャイプールには20以上の天体観測施設群「天文台ジャルタン・マンタル」があります。色々な形や用途の観測器具の内、最も目を引くのが高さ27mの日時計「サムラート・ヤントラ」です。この日時計2秒単位で時間計測出来るそうです。
ジャイプールの次は今回の最大の目的地「タージ・マハル」のあるアグラに移動です。「タージ・マハル」の前に「アグラ城」の見学です。「アグラ城」はムガール帝国の栄華を物語る巨大な城です。赤砂岩用いて造られている為「赤い城」と呼ばれています。城内はイスラムとヒンドゥー建築の融合した「ジャハーンギール宮殿」やタージ・マハルを建てたシャー・ジャハーンによる白大理石を用いた純白の建物(「モティ・マスジド」、「皇帝の神殿」等)があります。「アグラ城」は外からは赤色、中は白色と対照的な色彩で構築された華麗な城塞でした。
最後はシャー・ジャハーンが愛妃の為に建設した総大理石の墓廟「タージ・マハル」見学です。門から入り正面から見た姿は凄みを感じさせる佇まいです。また本殿の前にある巨大な池に映る姿も「タージ・マハル」の魅力の一つだと思いました。「タージ・マハル」内部も外観と同様落ち着いた装飾でした。「タージ・マハル」のすぐ横を流れるヤムナー川の対岸に黒大理石で出来たシャー・ジャハーン自身の廟を予定していたそうですが資金不足の為、実現されなかったそうです。(敷地は現在も確保されています)余談ですが、京都と同様に貸衣装がありインドの服装で「タージ・マハル」と撮影できる楽しみもありました。「タージ・マハル」から少し離れたカフェの2階から紅茶を飲みながら眺める姿も至福のひと時でした。
ところでインド料理と言えばカレーですよね。ニューデリーで食べたターリー(銀の皿料理)は3種のカレーとタンドリーチキンが付いたものでしたが、思ったより辛くなくとても美味しいカレーでした。
インド旅行のアドバイスとして、飲料水は出来るだけ持って行った方がいいです。歯みがき時まで持って行った水を使ったお陰でお腹を壊すことなく無事に帰国でしました。帰国した時には、日本中コロナの話で大変なことになっていました。
橋本 是

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