ニュルンベルクにて

ドイツ中央部に位置するニュルンベルク。世界史的にはいろいろあった町ですが、それはさて置き、

1995年のこと。私がかつて所属していた京都ゲヴァントハウス合唱団の演奏旅行で訪問する機会がありました。城郭都市で中世的な雰囲気が素晴らしい町でした。ただ第二次大戦の爆撃であらかた主な建物は破壊されたのですが、ほとんど再建されていました。大きな教会が三つ、フラウエン(聖母)教会、聖ロレンツ教会そして聖ゼバルドス教会。その後者の聖日ミサに奉唱することができました。

これは中心部・聖母教会前のマルクト広場。ちょうど市(いち)が立っていました。背後に見える尖塔は聖ゼバルドス教会。きれいに見えますが、傍に近寄ると新しい石材に交じって爆撃で黒く焦げた石が混用され、異様な感じがします。なぜ新しい素材できれいに建てなかったのか聞きました。答えは「100年も経てば同じになるさ」。ヨーロッパの石の文化の“しぶとさ”をまざまざと目の当たりにした思いでした。

〔脇地 駿〕

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