東京勤務から本社に転勤になり(30歳くらいでした)、大阪島本町に住んだ時期ですが、山が近くにありました。(西条八十が歌「青い山脈」の歌詞を思いついた所と言われています、どう見ても青い山脈には見えませんが)
「そうだ山に行こう」と7段ギアの自転車を買ったのが始まりでした。山に行くまでのアプローチの登り坂でも、7段ギアの自転車では段々と重たくなり、登れなくなるので散々でした。正統派の21段のマウンテンバイクに買い替えたのですが、それでも登りが急になると息があがり進まなくなるので、さらに軽いアルミフレームの24段ギアのものに買い替えました。しかし山道がきつくなると自転車では登れず、自転車を担いで登り、下りは急な斜面が怖いので、また自転車を担いで下り、全く自転車がお荷物になっていました。もっと登れる自転車をと、また買い直しに行ったところ、自転車屋のおっちゃんに「いい加減にしなさい、エンジンはあんたの足なんだから足を鍛える他にないよ」と言われがっくり。山道を担いだり漕いだり20年位経ちましたが、だんだん年を取ると、バランスも悪くなり、山道に倒れている丸太を乗り越えようとしても、乗り越えられず、頭から一回転したり、尾根道を進もうと思っても、滑って谷に転落、家に帰れば、傷だらけ、血だらけで、さすがに自転車屋のおっちゃんに「そろそろロードバイクにしなさい」と言われたのがきっかけでロードバイクに鞍替えしました。(50歳くらいかな)。
( こんなのがマウンテンバイクです、京都西山 金蔵寺にて )
はじめはひとりで、京都自転車道(嵐山~山城の泉大橋間、桂川-木津川沿いのサイクリングコース)を走っていました。マウンテンバイクと違い、ロードバイクは舗装された道路を走るので、私でも平地で30~40km 出ます(ツールドフランスでは45~80km出すそうですが)、スピードは何といっても爽快です。
自転車は自分の力だけが頼りなので、目的地に到着した時の達成感は格別です。
また、鳥のさえずりや風を感じながら走れるので、なんとなく自然を満喫している様な気にもなれます。
( 嵐山 京都自転車道 起点付近 )
京都支店勤務時に、支店でも自転車をやる人たちがいて、皆で出かける様になりました。目的はおいしいものを食べ、酒を飲む事でした。
福井県の小浜や敦賀に良く行ってます。京都市内から鯖街道や周山街道を通り片道およそ100kmです。峠の登りは苦しく、いつ自転車を降りて押そうかと思いながら頑張って登り続けています。トンネルも怖いので、なるべく巻き道を通るようにしています。下りはスピードが出て、車にも負けず走れるので、登りののろのろを挽回出来る機会なのですが、ついゆっくり景色を味わってしまいます。目的地到着の折にはビールで乾杯、こんなに旨いビールはないですよ。もちろん宴会をして一泊しますが、飲み過ぎた時の帰り道は、自転車と特急サンダーバードに乗って輪行で帰ってきます(車や電車に自転車を積んで行く事を輪行と言います)。
( 福井県 美方五湖 付近 AZ京都支店の仲間と )
琵琶湖一周やしまなみ街道も皆で行きましたが、自転車が今の様なブームになる前だったので走っている人も少なく、気持ち良く走れました。
不思議なのは自転車は集団で走る方が、ひとりで走るよりスピードも上がるし随分楽に感じる事です。先頭が風除けになり、ペースメーカーとして重要な働きをしているのでしょう。先頭車には負担がかかるので定期的に交代するわけですが、こんなところでもチームワークが必要であるとは驚きでした。
( 琵琶湖一周 湖北 賤ケ岳 付近 AZ京都支店の仲間と)
( しまなみ街道で AZ京都支店の仲間と )
会社を退職してからも現役の若い人たちからお誘いがあり、息子と同世代の若者と一緒に出かけています。
京都は山に囲まれているので、どこに行くにも峠を越さなければなりません。ヒルクライムと言って、山道を登るのが好きな仲間がいるので、年寄りの私は大変です、体力、脚力に劣る私のロードバイクは 勿論、ギア比もフレームも軽くして、パーツひとつひとつの軽量化を図り組み立ててもらいハンディを克服しています。
この春にはツーリングを予定していたので、スポーツジムに通って、足腰の筋トレを強化したのですが、トレーニングのやり過ぎで膝に水がたまってしまい、肝心のツーリングはドクターストップがかかって行かれませんでした。原稿依頼が来たのですが皮肉にもここ3カ月は自転車お休みして、もっぱら自転車を磨いているだけです。京都支店の自転車部もメンバーがどんどんと転勤になり、今では私を含めて2人になってしまいました。 社友会でも自転車同好会があればと期待しています。
( グランフロント京都 参加:網野→綾部→西京極競技場:日吉ダム付近 )
石水和夫
石水さん、素晴らしいご趣味だと思います。
ご存じのことと思いますが、同好会は3名以上なら設立可能です。今年の実績(二回以上)を基に、2018年に申請されてはいかがですか?
私は、還暦野球を募りたいですが、どうもこれは無理があるようです。