第166回例会 奈良・春日大社神苑万葉植物園の散策
日時 : 2015年5月9日(土)
コース : 近鉄奈良駅→県庁前→登大路・春日野町→万葉植物園→春日大社本殿→飛火野(昼食)→鷺池・浮見堂→餅飯殿→八宝(打ち上げ)→近鉄奈良駅
参加者 : 門脇氏、釜坂氏、木津氏、竹市氏、野本さん、脇地氏 以上6名
当日早朝には小雨がぱらついていましたが、家を出る頃には止んでいました。 定刻の大分前に参加予定と御連絡戴いた方が揃いましたので出発しました。 奈良公園の辺りは昨日の雨は大したことは無かったようで、地面はすっかり乾いているように見えました。
歩き出して直ぐ、奈良国立博物館の近くに建物のない、門だけの家があって横には「鴎外の門」と刻まれた石碑がありました。 鴎外は大正6年「帝室博物館」の総長に任命され、東京、京都及び奈良の「帝室博物館」を統括していたのですが、翌年から大正10年に没するまで正倉院宝庫の開封に立ち会うために奈良を訪れており、ここがその際の宿舎だったのだそうです。 そのまま道なりに進むと、両側は森になり、山上憶良の歌碑が二つ並んでいました。 まもなく頭上に「万葉植物園」と大書された横断幕があり、直ぐに植物園の正面入口でした。 入りますとすぐ前にお目当ての藤棚があって「九尺」の名札が付いた藤色の花が咲いていました。 少し入ると池があって小さなハスの葉が浮いていて「大賀ハス」の名札がありました。その奥には「ムラサキ」の花が咲いていました。 この植物は古代の貴族の紫の衣を染めただけではなく、漢方では解熱の目的で使われたのだそうです。 もう少し進むと大きな池の上に張り出して、紅白に塗られた雅楽の舞台「浮舞台」が造られていました。 その先にアヤメ科の植物の違いについて、「アヤメ」は完全な陸地に生育し、「ハナショウブ」は湿地・沼地・水際で、「カキツバタ」は完全な水中に生育すると記されていました。 木立の中の道をもう少し行くといよいよ「藤の園」にでました。 入口に、今年の藤は例年より早く既に遅咲きのものが残っているだけと書かれていましたが、その通りやっと遅咲きの品種「白野田」が残っているだけでした。 しかし咲いているものは花房も長く結構見事でした。 この辺りで今日の記念写真を撮りました。
殆どが白い品種の花でしたが少しだけ薄紫の八重咲きのものが残っていました。 後日調べたところではこれは「八重黒龍」だと思われます。 この近くには白い蕾が沢山ぶら下がった「エゴノキ」がありましたが殆ど全部が蕾で、咲いているものはほんの1~2輪しか見当たりませんでした。 東口から出て、「二の鳥居」を潜って、右手に鹿の口から水が出ている手水所を通り、両側に危なっかしい「燈籠」が並んだ春日大社表参道を辿りました。 朱塗りの南門から通常の拝所に入り、盛りは既に過ぎていた「砂ずりの藤」の横で、20年に1度の「式年御造替」の拝観を申し込みました。ここから撮影禁止でしたが随分奥まで拝見させて戴きました。「浮見堂」の辺りで弁当を広げようと向かったのですが道が工事中で通行止めになっていましたが、結局「飛火野」の野原で弁当を広げました。「浮見堂」が見える辺りの貸しボートの乗り場近くに見事な音のする「水琴窟」が有りました。 まだまだ早かったのですが「東向商店街」の近鉄奈良駅の近くで東北の日本酒で打ち上げました。〔木津記〕
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